高遠そば①

　「大根おろし」で思い出したのが、『高遠（たかとう）そば』。高遠は、長野県上伊那郡高遠町という町名なのだが、なぜか福島県に、この名をつけたそばがある。
　そのひとつ目が、写真のおそば。小さくて見えないが、そば猪口には“辛味大根のしぼり汁”が入っている。そのままそばをつけて食べることもできるし、右上にある（小瓶の）お醤油を垂らしながら好みの味にして食べることができる。（黒い器は、一緒に注文した天ぷらの天つゆで、普通は付いてない）食べ終わったら、薬味のねぎと七味を入れ、そば湯をそそいで飲み干せば、至福のとき。

　はるか15年くらい前、“とある会社”の“とある方”に連れて行っていただいたときは、衝撃だった。そのときの絞り汁は、辛くて辛くて、目の下に汗が出るほどだった。でも「やめられないおいしさ」で、「二日酔いのときには良いだろうなぁ〜」と思った。いつまでも記憶に残るこの味に、今年2月また逢うことができた。

　『そば処　古川端（ふるかわばた）』会津若松市古川町3-3
　写真右下は、お通しの刺身こんにゃく。お通しも天ぷらも高遠そばも、大満足の味だった。一緒に行った友人達にも大好評（…と思ってるのは私だけ？）。
辛味大根の絞り汁がそんなに辛く感じなかったのは、私が歳をとったから？じゃなくてぇ〜、獲れた大根の違いだろう。