夏もあれば秋もある

 セミの短い一生が終わるようだ。道にたくさん、その生涯を終えたセミが、(考えてみると不思議なことに、みな仰向けで)死んでいる。

 鳴いてもいないしピクリとも動かなかったこのセミは、まだ木にしがみついているので生きているのだろうか? でも、断末魔とでもいうのか、最期の命を振り絞っている?セミが、突然ベランダに飛び込んできたり、歩いていると目の前を横切ったりするのには驚かされるし、コワい。