白老ポロトコタン

 その後、同じ白老(しらおい)町の『白老ポロトコタン』アイヌ民族博物館 へ。
 アイヌ語で「チセ(家)」といわれる建物内で、お話と、ムックリ(という名の楽器)の演奏、歌と踊りを観ることができた。
 
 囲炉裏の上には、良い色をした鮭の燻製。 ムックリの音色は、とても耳に残る。

 漆器のふたを叩きながらの唄。うしろに数々の漆器が見える。資料館にも展示してあったのだが、日本の各地の資料館にも展示してある武家漆器と同じもの。 中には家紋入りのものまであって不思議に思っていたら、商人がクマの毛皮や鮭と物々交換をし、その代金としてこの漆器アイヌ民族に渡していたからなのだそうだ。漆器の数が多い家ほど、優れた狩猟をしていたのだと教えていただいた。

 北海道の地名のほとんどがアイヌ語。もともと“文字のない”アイヌ語を文字にすると、小さい「ラ」とか「ワ」とか「リ」などの表記になるのだそうだ。札幌は「サッ・ポロ・ペッ」で「乾く・大きな・川」の意味。