感謝【①】

yoko_asami2005-12-08

 「写真(撮影)が上手だね」と、(もったいなくも)誉めていただくことがある。「いちお〜編集者のはしくれ、カズ(数)をこなしているから」と、私は答える。 でも、その仕事のおかげで、自分にとってプラスになったことがたくさんある。
 ひとつは、その写真。 はるか昔、ライターさんとカメラマンさんとを引き連れて取材に行っていた(以下、敬称略)。 ライターもそうだが、カメラマンも、ヒトによってかなり写真の仕上がりが違うのだ。 私の仕事の場合、被写体の“ひととなり”がわかる写真が欲しかったため、静物系を専門としているカメラマンより、スポーツ系カメラマンの撮る写真のほうが、良かった。さらに、そのカメラマンにも(当たり前だが)体調や氣持ちの変化があり、時によって「今回の写真、イマイチだったね」ということがあった。 私がそう言うと、思い当たるフシがあったようだ。  そうしてプロのカメラマンの撮った写真を選んでいたおかげで、目が(も)肥えた。だから自分の撮る写真も、ただただ撮るのではなく、自然と心(氣持ち)をこめて撮るようになったのだと思う。
 っが、撮った写真には、如実に氣持ちが現れる。正直に言うと、ちょっと苦手意識のあるヒトを撮った場合、良い写真が撮れないことが多い。仕上がりを見て「やっぱり」と思うことがある。写真は、コワイくらい、撮った人の感情が出るのである。もちろん逆に、かわいい子供達、愛すべき人達を撮ると、良い写真が多い。「母が撮るわが子の写真」が、その良い例だ。

 もうひとつのプラスは、文章を書くときに漢字を多用しないこと。昔のことで記憶が定かではないが、漢字をひらがなに書き換えることを「ひらく」といった(…と思う)。若い時分は、漢字を多用したがったキライがあるが、先輩編集者に教えていただき、徐々に自分のものになっていった。その点に留意しながらいろいろな文章を読むと、漢字ばかりの文章は(仰せの通り)とても読みにくい。「こんなところまで漢字にしなくても良いのに」という字まで漢字だ。一例を挙げるなら「遣る」、「やる」で充分だろっ!とツッコミたくなる(余計なお世話?!)。「読みやすい」文章の向こうには、そういう編集者がいるのだ。

 そんなことを学べたいままでに感謝。そして、数日前の朝「今日も生きて目覚めることができて感謝」と、突如アタマに閃いた。…ので、今日のblogのテーマは「感謝」。感謝することは、まだまだあるので【①】にしておいた。

 そして、私は今日も元氣に飲む! 感謝なのだ。(^o^)