パンカツ

yoko_asami2004-12-02

 テレビ番組にも出演されている、コラムニストの泉 麻人さんが書かれたコラムで、「パンカツ」なる食べ物があることを知った。1度目は確か「子供の頃、縁日の屋台で食べたが、いまはどこで食べられるのだろう」という内容で、読んだのは数年前。2度目は、今年9/30、読売新聞夕刊の『泉麻人のなぞ食探偵』(この日が最終回だったのがザンネン)。偶然にも2度目に読んだこの記事の冒頭に、泉さんは【(前略)連載を始める以前、本紙で幼き日の縁日で食べたパンカツについて語ったことがあったが、いまだそれについてのお便りをよくいただく。というわけで、いまもパンカツが看板メニューの一つとなっている浅草の「染太郎」を訪ねた。(後略)】と書いておられる。
 「食いしんぼ」としては、意欲をそそられる。…というわけで、3日前、デキシーランドジャズを聴きに浅草に行くことになったので、その前に行ってきた。
まずは、「染太郎」の外観。台東区西浅草2-2-2 東京メトロ銀座線「田原町」駅から徒歩5分。12:00〜22:30無休だ。訪ねた日に店内に居た2組の先客は、どちらも外国人のかただった。その後、団体のお客様、若い女性グループが来られていた。
 これが「パンカツ」だ。

 食パンにお粉とひき肉を練ったものを塗りつけ、上にパン粉をふり、これでもか!という量のラードで焼き上げる、というより“揚げる”のだが、まぁその手間と言ったら大変!焼き(揚げ)上げるまでに、ゆうに20分くらいかかっただろうか。メニューに「9〜6月のみ」と書いてあったので、焼いてくれたお姉さんに聞いたら「エアコンのないお店なので、夏はとても暑くて焼けない」からなのだそうだ。「パンカツ1枚焼いたらいくらって、歩合がつけば良いのにね」と、できあがるのを待ってるだけのお客は、好きなことを言ってきた。
 トンカツがまだ、庶民には高嶺の花だった頃の、要は“カツもどき”なのだが、塩をふっても、ソースをかけても、とぉぉぉってもおいしかった。(^^♪
 ちなみに、パンカツをオーダーしても最初には食べられない。油を大量に使うため、最後の焼き物になる。この日、食べたもうひとつの看板メニューは、後日掲載。